4月28日の公演を観たが、実に興味深い演奏であった。指揮のD.R.デイヴィスがフォルテピアノも担当し、終始ゆっくり(又はゆったり)としたテンポをとっていたように思う。時々、「これは祈りのための音楽なのかな」と感じ、そのことに、私は大いに勇気付けられた。公演は5月1日までの間、4日間にわたり上演され、終演後のロビーには出演者自らが立ち、東日本大震災被災地への義援金への募金を呼びかけた。(総額817,721円が「東京都生活文化局」を通じ、被災地へ送られたそう。)音楽することによって、懸命に人を楽しませようとする姿に、沢山の元気をもらった。

フィガロ：久保和範／スザンナ：菊地美奈
クリックするとアルバムが開きます

4月28日･4月30日

フィガロ：山下浩司／スザンナ：嘉目真木子
クリックするとアルバムが開きます

4月29日･5月1日

【公演データ】
平成23年度文化庁芸術振興費補助金(トップレベルの舞台芸術創造事業)
二期会創立60周年記念公演
東京二期会オペラ劇場
主催：公益財団法人東京二期会

協賛：brother、株式会社SHEMESH
助成：公益財団法人朝日新聞文化財団、公益財団法人野村財団


フィガロの結婚
オペラブッファ全4幕
字幕付き原語（イタリア語）上演

原作： P.A.C.d.ボーマルシェ
台本： ロレンツォ・ダ・ポンテ
作曲： ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

会場： 東京文化会館 大ホール
公演日： 2011年4月28日(木)18:30／29日(金・祝)14:00／30日(土)14:00／5月1日(日)14:00

指揮： デニス･ラッセル･デイヴィス
演出： 宮本亜門

装置： 二―ル･パテル
衣裳： 前田文子
照明： 大島祐夫
振付： 麻咲梨乃
演出助手： 澤田康子
舞台監督： 大仁田雅彦
公演監督： 中村健

配役：4月28日(木)･30日(土)／4月29日(金・祝)･5月1日(日)
アルマヴィーヴァ伯爵： 鹿又透／与那城敬
伯爵夫人： 澤畑恵美／増田のり子
伯爵の小姓 ケルビーノ： 杣友惠子／下園理恵
フィガロ： 久保和範／山下浩司
フィガロの許婚 スザンナ： 菊地美奈／嘉目真木子
セヴィリアの医者 バルトロ： 池田直樹／三戸大久
女中頭 マルチェリーナ： 清水華澄／諸田広美
音楽教師 ドン・バジリオ： 吉田伸昭／坂本貴輝
判事 ドン・クルツィオ： 渡邉公威／森田有生
園丁アントニオ： 境信博／原田圭
アントニオの娘バルバリーナ： 砂田恵美／馬原裕子
花娘1： 盛田麻央／三宅理恵
花娘2： 長谷川忍／醍醐園佳

合唱： 二期会合唱団
管弦楽： 東京フィルハーモニー交響楽団